7月18日夕刻LOTでワルシャワからパリへ。CDG発のTGV最終便が出てしまった後なので、直接タクシーでEpernayへ。途中の沃野に広がる黄金色に輝く小麦畑が眩しい。そして、シャンパーニュの葡萄畑が続く。エペルネのホテルJean Moetに到着。日没前のエペルネの街を散策。19日早朝には、評判のパン屋Maison Dalletでパンを買い、ホテルで朝食。すぐ近くの市庁舎の建物がホテル並みに美しく、またその庭園にはダリアやペチュニアなどの花が見事に咲き誇っている。街の教会のステンドグラスも美しい。モエシャンドンを見学、試飲を楽しむ。100Km以上にも及ぶとされるセラーの回廊は圧巻。ナポレオンから贈られた大きなワイン樽も置かれていて、歴史の重みを感じさせる。
EpernayからタクシーでReimsへ。シャトーホテルLes Crayereで昼食を。広々とした緑の庭園を眺めながらゆったりとした時間を楽しむ。食後、サンレミバジリカ聖堂を訪れた後、フジタ礼拝堂へ。聖母子やキリストにまつわるフレスコ画が美しいブルーの空を背景に明るい色彩で描かれている。次いで、ノートルダム大聖堂を訪れる。工事中のため覆いに囲われた正面の入り口のわずかな隙間から微笑む天使の像を覗くことができた。じっくり眺めると他の彫像も表情が豊かである。また、内陣にあるシャガールのブルーのステンドグラスが美しい。第一次世界大戦で甚大な被害を受けた教会の記録写真が戦争の痛ましさを今に伝える。教会外にはジャンヌダルクの像が。オルレアン解放後、シャルル7世をランスで戴冠させたジャンヌダルクだが、その後ルーアンで同じシャルル7世に火刑に処せられるとは何とも哀れである。教会内にはドレスを纏ったジャンヌダルク像も。夜遅くには教会外壁一杯に映し出されるプロジェクションマッピングを楽しむことができた。
7月21日夕刻ナンシーから列車でストラスブルグに到着。宿泊先のメゾンルージュに荷物を預け、早速街中へ。まずはノートルダム大聖堂へ。外観を見た後、メゾンカメルツェルでシュクルートを食す。
7月22日は、午前中にバトラマに乗船し、イル川を周遊し街の全体像をつかむ。大聖堂付近のグルーバーでタルトフランベを食した後、ロアン宮、アルザス博物館などを見学し、プティトフランスを訪れる。ディナーはプティトフランスにある専門店でベコフを食す。ストラスブルグならではの食べ物もワインも美味である。
ストラスブルグ近郊のオークニクスブルグ城、リクヴィル、エギスハイム、コルマールを一日周遊。
オークニクスブルグ城は12世紀以来ヴォージュ山脈の要衝に築かれ、20世紀になりドイツ皇帝ウィルヘルム2世によって権力の象徴として現在の姿に復元されたという。
リクビルはワイン畑に囲まれた美しい村。エスカルゴ入りのタルトフランベと白ワインは格別。
エギスハイムも街並みの美しい村。宮崎駿のハウルの動く城もこちらの街並みをモデルにしたとされる。
コルマールも川面に映える木組みの家々が美しい街である。圧巻はウンターリンデン美術館のイーゼンハイム祭壇画とドミニカン協会のバラの茂みの聖母。
コルマールのオステルリ・ル・マレシャルに宿泊。
7月24日、コルマールからディジョンに列車で移動。駅近くのホテルに荷物を預け、散策を開始。ギヨーム門を通って街中へ。グリル&カウでブッフブルギニョンやエスカルゴを堪能。ノートルダム教会を訪れる。屋根の上からはジャックマールの鐘の音。通常のお顔とは異なる聖母マリア像。外壁には幸福のフクロウ。ブルゴーニュ大公宮殿のあるリベラシオン広場へ。宮殿も広場も、17世紀マンサールの設計。Mulot & PetitjeanのノネットとMailleのマスタードを買って、一路ボーヌへ。
ボーヌ、オテル・ル・セップに到着。夕刻の時間を使って、オスピス・ド・ボーヌ(オテル・デュー)を見学。1443年にブルゴーニュ公国宰相二コラロラン夫妻によって建てられた貧しい人々のための病院。所有する葡萄畑からとれるワインの競売収入によってまかなわれ、1971年まで続いてきた。今は病院は別の場所に移転しているとのこと。当時の病院内の様子がよくわかる。また、奥の部屋にはロジェバイデン作の「最後の審判」や蹄鉄職人の逸話を描いたタピストリーなどがある。
見学の後、ココットでムール貝とエスカルゴを堪能。
ボーヌから車で2時間ほどかけてヴェズレーを訪れる。12世紀頃の創建になる聖マドレーヌバジリカ聖堂があり、サンティゴコンポステーラへの巡礼の道の起点の一つとされる。身廊手前入口のタンパンには聖霊降臨の図。教会天井のアーチはアラビック風。柱頭には聖書の寓意を表した彫刻。奥には、マグダラのマリアの聖遺物が祀られている。丘の上に建つ教会の背後には、ヴェズレーの小さな街を囲むように豊かな丘陵が広がっている。
ヴェズレ-からボーヌに戻り、リヨンへ。
リヨン到着後、念願のポールボキューズへ。
ノートルダム・ド・フルヴィエールバジリカ聖堂は、ソーヌ川で囲まれたフルヴィエールの丘に聳える。聖堂内の大きな壁画や中央祭壇の天井などに金色を多く配していて、荘重な印象を与える。聖堂を少し下ると石造りの壮大なガロ・ロマン劇場がある。紀元前43年の建造で、古代ローマの勢力拡大の跡がうかがえる。丘を降りて行くと、たくさんのレストランなどが密集した旧市街に出る。ムール貝がまた食べたくなり昼食をとる。
リヨンを出発して、列車で2時間ほどでアヌシーに到着。ティウ運河沿いに旧市街の美しい街並みが続く。一つ通りを入ったセント・クレール通りは、多くの旅人達で賑わい、たくさんのレストランが連なる。ル・フレティでチーズフォンデュとタルティフレットを注文。アルプスの料理に堪能。今夜はゆったりと湖畔のインペリアルパレスに宿泊。