伊豆箱根湘南風土記(26)鎌倉 安養院

1225年、北条政子は頼朝の菩提寺として祇園山長楽寺を建立したが、同年死去。その後、長楽寺は鎌倉幕府滅亡とともに焼け落ち、善導寺と一つになったが、1680年に再び全焼。頼朝に仕えた田代信綱による田代寺観音堂を移設して、安養院として再建。
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伊豆箱根湘南風土記(23)鎌倉 妙隆寺

妙隆寺は、鎌倉幕府有力御家人千葉氏の子孫が祖先追福のため1385年に建立、開山は中山法華経寺の日英上人。

第2代日親上人は、6代将軍足利義教に「立正治国論」を建白しようとしたが、鍋かむりの拷問を受け、それでも主張を曲げなかったとされる。

境内には七福神の一人、長寿延命の寿老人像が置かれている。欅一木造りとされる。

(かまくら春秋社『鎌倉の寺小辞典』参照)

 

伊豆箱根湘南風土記(22)鎌倉 瑞泉寺

瑞泉寺は1327年夢窓疎石が開山。初代関東管領足利基氏以後、鎌倉公方代々の菩提寺となる。本堂の屋根の稜線が美しく、裏山を背景に、品格高い佇まいである。梅が見事。

中央に釈迦牟尼像、向かって左手には徳川光圀寄進による千手観音像、右手には夢窓疎石像。千手観音像は小柄だが、どっしりとして優美なお顔である。

本堂裏のやぐらを活かした岩庭は夢窓疎石の作。借景を活かした作庭の手法は、京都の天龍寺の庭園にも反映されているといわれる。

(かまくら春秋社『鎌倉の寺小辞典』参照)