20世紀を支配したのは石油である。そして、今もなお、その支配が続く。20世紀初めに、石油はペルシャで発見された。チャーチルがこれにいち早く目をつけ、海軍のエネルギーを石油に転換。石油が、戦車や航空機に使用されるようになった。第一次世界大戦が終わり、米国において急速に車社会が発展し、石油は社会に欠かせないものとなった。ヤルタ会談後、ルーズベルトの外交がチャーチルに優った結果、米国がサウジアラビアから石油利権を獲得。その後、石油権益を目的とする米国の行動にアラブ諸国が懐疑的となり、オイルショックが勃発。その後も石油が世界の在り様を支配する社会が続く。エネルギーの石油依存度は30%と長い間変わらないという。再生エネルギーへの転換はほど遠いのではないかと悲観的な気持ちにもなる。(NHK、『映像の世紀』参照。)
News Today (1) サウス台頭
世界秩序が塗り替わろうとしている。グローバルサウスの台頭である。インドは、2023年、人口14億2860万人となり、世界最大の人口大国となった。また、インドは、2026年にはGDPについても日本を上回る見通し。今や、世界人口80億人のうち新興国77か国グループ(G77)が6割を占める。米中による世界二分論から、グローバルサウスの勢力を前提とした新たな国際秩序に向かうことになるのか。 (NIKKEI参照)