OPERA Eugene Onegin

オペラ、エウゲ二・オネーギンを新国立劇場にて観劇した。原作、プーシキン、作曲、チャイコフスキーの作品である。

オネーギン、タチヤーナ、レンスキーらの心の葛藤が興味深く、また日本人の感性、感情に共通するものを感じる。

また、オネーギンは19世紀ロシア文学に現れる『余計者』(知性や教養に恵まれながらも、人生に倦怠感を感じ、貴族社会などの社会環境からの孤立、疎外を感じている人々)を現わしているとされる。ロシアのこのような時代的、社会的背景についても理解を深めることができた。プーシキンのエウゲ二・オネーギンは『ロシア生活の百科事典』ともいわれるが、決闘にも法典があるように儀式として行われていたというのも新発見である。

Tatyana: Ekaterina Siurina, Eugene Onegin: Yuriy Yurchuk, Lensky: Viktor Antipenkoなど好演。舞台芸術も素晴らしい。

藤田真央さん Mozart Piano Sonata

藤田真央さん演奏によるモーツァルト、ピアノソナタから、特に好きな曲(メモ)。

4 E-flat major adagio K282, 8 A minor allegro maestro K310, 10 C major allegro moderato K330, 14 C minor allegro K457, 16 C major allegro K545

藤田真央さん 音楽の本質

林修さんと藤田真央さんの対談で、藤田真央さんが、職業としての音楽ではなく、純粋に、音楽を、ピアノを、モーツァルトを愛される姿に感動。また、東京音楽大学の故野島稔学長の『音楽を勉強しつづける人生以上に幸せなことがあるのだろうか』という言葉にも。音楽の本質であるように思う。

伊豆箱根湘南風土記(17)鎌倉 鏑木清方記念美術館

 

鎌倉小町通りを少し脇に入ったところに近代日本画の巨匠鏑木清方画伯の記念美術館がある。小町通りを僅かに外れるだけで街には静寂が漂っている。美術館があるのは鏑木清方画伯の終焉の地。この美術館の土地建物、作品、資料はご遺族の寄付によるものとのことである。

画伯は明治11年、神田佐久間町に生まれる。父はジャーナリストであるとともに人情本作家。画伯は13歳から水野年方に浮世絵を学ぶととともに、17歳からは父親が経営する「やまと新聞」に挿絵を描き始めた。文学、歌舞伎、オペラなどにも幅広く関心を広げ、泉鏡花や樋口一葉などの文学や庶民生活を題材に数多くの作品を残した。また、画伯は、作品の一つ一つにその作品を描いたときの心情を書き記していて、素晴らしい著作が残されている。自然や庶民の生活に対する繊細な感覚や洞察の細やかさが絵画のみならず清方の『ことば』にも現れている。美術館には、画伯自身の生涯を詳細に記した『こしかたの記』という書籍が置かれていて、大変興味を感じたので、手にはいるようであれば読んでみようと思う。

今回の展示作品では、テーマにある『早春』やアズールなどの顔料で美しく繊細に描かれた『しらうお』など、たくさんの傑作が展示されていた。

冨岡 愛 ”Good bye bye”

冨岡 愛、”Good bye bye”、いいですね。けだるそうな歌声がいい。Youtube見たら、2023年夏、新宿でストリートミュージシャンとして演奏していたのが、今やヒットチャートに。努力家ですね。