伊豆箱根湘南風土記(6)鎌倉 銭洗弁財天宇賀福神社

銭洗弁財天宇賀福神社

銭洗弁財天宇賀福神社は、鎌倉駅を降りて北西方面に静かな小径を15分ほど歩いて行った先に位置する。

祭神は、本宮が市杵島姫命、奥宮が弁財天である。1185年の巳の月の巳の日、頼朝の夢枕に宇賀福神が立ち、西北の仙境に湧き出す霊水で神仏を祀れば国内は平穏になると告げたとされる。頼朝は夢のお告げどおりに泉を発見し、宇賀福神を祀ったという。五代執権北条時頼は、金銭をこの水で洗い清めると同時に己の心身を清め、行いを慎めば不浄の塵垢が消えて清浄の福銭になると人々に勧め、自らも率先して金銭を洗い清め、一族の繁栄を祈ったとされる。以来、多くの参詣者で賑わうようになったとのことである。